李朝 御本茶碗 木箱付(1392–1897CE) stock 本作にみられる太い注口は、湯切れの良さという実用性を備える一方、その姿に愛嬌を漂わせます。蓋や胴に施された最小限の作意は、土味(つちみ)を引き立て、手に取る者の視線を素朴な陰影の揺らぎへと誘います。表面には長年の使用に伴う摩耗や包漿(ほうしょう)が見られますが、それらは器を用い続ける中で育まれた痕跡であり、茶の香気を抱き込みつつ、静かに歳月を語りかけるようです。
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